段々畑の石垣




昨年選挙のお手伝いで広島県内をくまなく回った。
毎日毎日車で走り回っていて、広島県の広さに驚き、田舎の美しさに驚き、広島県内のほとんどは田舎だということに気付き、田畑の荒廃、農山村の荒廃に胸が痛んだ。
中でも驚いたのが、石垣の多さとその美しさだ。石垣が多いということは、段々畑が多いということだ。広島県での農業の過酷さを、段々畑の石垣は物語る。広島県の農民たちはコツコツと石を積み上げ、黙々と農作業に励んできたのだろう。これだけのものを作り上げてきた創造力と忍耐に感動すら覚えてしまう。造形物として見てもとても美しい。
石垣といえば、日本各地に残るお城の大きな石垣を思い出すが、段々畑の石垣には様々な組み方があるようだ。面白いことに、地区によって微妙に石垣の組み方が違っているようだ。お城とは逆に小さな小さな石ばかり並んでいるのもある。まるでモザイクのようで綺麗だ。
いつか写真に撮ってみたいと思うが、わざわざ出かけてゆくのもな〜なんて思ってると、いつの間にか忘れてしまう。

今日、千代田に行く用事があった。途中、前後に車が走っていないのを確認して、あわてて写真を撮ってみた。
もっといい場所はいくらでもあるはずだけど、場所を探しながら運転するのは危ない。
いつか、写真撮りだけを目的に走ってみたい。

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