女子フィギュアスケート

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ワエリア

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リプニツカヤ


ワリエワ選手のドーピングでオリンピックが揺れている。これは私見だけど、低年齢化についてもっと議論が必要ではないかと思う。

私は、フィギュアスケートをスポーツと言うより、ダンスとして楽しんで見ている。トップスケーターたちの表現は、スポーツを超えてアーティスティックなダンスとしか思えない。

私はスケートをTVでしか見ていないが、スケートの歴史は技術と表現力(芸術性)のせめぎあいのような気がする。採点化しにくい芸術性よりもスポーツは技術力、特にジャンプ。
ジャンプについて羽生結弦が面白いことを言っていた。
「9才の時に2Aを跳んで、4Aを跳ぶコツを掴んだ。ところが成長と共にジャンプのために力が必要となり、9才の時の感覚を忘れていたのが、今回戻ってきて僕は9才の自分と一緒に跳ぶことができた。」
素人の私にはよくわからないが、ジャンプには細い回転軸とスピードが必要らしい。
そのためには細い体が有利ってことでしょうか。なるほど、上位を東洋系選手が占めているのは人種的に細い肉体が有利ということかしら?
そして女子の低年齢化ということになるのでしょうね。
低年齢化で課題となるのが表現力。私が常々苦々しく思うのは、セクシーであることが表現力と勘違いしている選手がいること。15,6の小娘が濃い化粧で媚をうるダンスなんて気持ち悪いだけだ。トゥクタミシュワくらいになるとカーッコイイ!
15才で思い出すのはリプニツカヤ。初めて見たのはソチオリンピック前。13か14才じゃなかったかなー。こんなガキンチョのスケートなんて見たくない、と思ったが、意外や意外。感動した。その年齢でしか表現できないものだった。何だっけなー、マッチ売りの少女?
彼女の可憐さ儚さの表現に釘付けになった。
ところがソチの団体で金メダルを取った後、それまでの完璧な技術がプレッシャーに負けたのか、崩れていった。そして19歳という若さで引退。引退後に彼女は、拒食症だったことを告白した。
完璧なジャンプのためには細いからだとスピードが必要。そのためには成長前でなくてはいけない。ザギトワ平壌後に7㎝も身長が伸びたそうだ。
私は、大人になったリプニツカヤザギトワの美しい演技を観てみたい。

ところで、スケートはジュニアとシニアに分かれている。私は詳しくないが、たしか、30秒くらい時間が違うはず。30秒の違いは体力の差。どんなに4回転が跳べても、技術があっても、30秒余分に滑りきる体力が必要になる。これは私たち素人が考える以上に大変ではないだろうか。
羽生結弦でさえ、シニアに上がった当初は最後まで滑りきるのが大変だった。最後の決めポーズに倒れ込んだことさえあった。ソチオリンピックの時は顔が青ざめていて(隣にいたオーサーさんの顔が赤すぎたせいもある)貧血で倒れるんじゃないかと、心配してしまった。

話をドーピングに戻すと、15才で4回転ひっさげてオリンピックに出るためには、相当の無理を重ねただろうと思われる。薬を飲まされたんだろうな。残念です。