みなさんにおたずね

5,6年前だったかしら?
広島市佐伯区の石内地区の郷土史研究のワークショップに一度だけ参加したことがあります。
そのとき、地域の人達が「やくっさん」と口にしているので、びっくりしてたずねました。
薬師如来を収めてある小さな小さなお堂のことを、この地域の人達は昔から「やくっさん」と呼んできたようです。

私の実家のあたりも、先日書いたように、薬師如来のある無住職の廃寺を「やくっさん」と呼んで寄り合い所として使ってきています。

「薬師さん」がなまって「やくっさん」

医療の不十分な時代、人々は仏教心よりも、健康を願う民間信仰として
薬師如来」を身近に大切にしてきたのではないかしら?

みなさんの近くにも、「薬師さん」「やくっさん」と呼ばれてきた場所はないですか?