アキハバラ塾 塾長の骨董品

塾長の骨董品については以前軽く触れました。
保管状態が悪いため、ガラクタなのかお宝なのか見分けがつきません。
私の持ち物ではないので、これらの骨董品にどれほどの金銭的価値があるのかについては
私はまったく興味がありません。

でも・・・・・骨董品は面白い!
私は絵が好きなのですが、ぐるぐる巻きにした浮世絵を無造作にポイと手渡されたときはひっくり返りそうになりました。浮世絵なんて全集か美術館でしかお目にかかれないと思っていたのですから。
しかも、この浮世絵の大半は私の大好きな月岡芳年のものでした。

もう一つ、お宝と思えるものがあります。
塾長が「持ってきたよ〜」と言って4枚のきったな〜い表装を塾へ持ってきました。
そのうちの2枚がとっても気になります。
とても細密でしかも全体の印象は上品です。
よく見ると、どうやら宮島を描いているようです。



画家は岡岷山だとわかりました。江戸、中後期の広島を代表する画家です。
これは、歴史的にも重要な絵ではないかと思い、市の学芸員の方に来てもらい見てもらいました。
学芸員の方も専門外なので、写真を撮って帰り詳しい方に見せたそうです。
専門家の見解は
「印刷物に色をつけたものだろう」ということでした。
・・・言外に、偽物と、言われてしまった気分です。

まあ、偽物だろうが何だろうがよいのです。
印刷といっても、それが江戸時代に刷られた木版画であるなら、それだけで重要です。

私が今とてもワクワクしているのは、この絵が江戸時代に刷られたものだろう、という確信を
得つつあるからです。
その証拠は写真の中にあります。
明治時代に刷られたものとの決定的な違いがあるのです。

調べれば調べるほど空想が広がっていくのが骨董の面白さでしょうね。
今年は、これらの骨董品、特に浮世絵といくつかの美術品の展覧会をしたいなと考えています。
もちろん、塾長の許可はもらいましたよ。

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