広島を観光都市に

中国の人達は海外旅行が簡単にできないということを以前書いた。
ただの観光では出国できないらしい。
仕事ということで、取引先の証明がいるのだ。
中国からの留学生、曹君はアキハバラ塾に来るようになって、
恐る恐る私たちに相談してきたのだが、大歓迎だ。
ビジネスマッチングできれば私もうれしい。
そして、アジアから来日する観光客の目的の半分はショッピングではないかと思うのだが、観光客が経済を潤わせてくれるのはありがたいことだ。

日本国内の観光というと、広島は非常に弱い。
平和公園と宮島のほかは見るところがない」
というボヤキをよく聞く。
しかし、とてもコンパクトな街のつくりでショッピングには最適なのだ。
海外に知人の多い人達は、「外国人を案内するには広島がちょうどよい」
と、よく言う。
実際今回、曹君は広島に来る前大阪で道に迷ってしまい、観光もショッピングも何もできなかったそうだ。・・・かわいそうに。
東京でショッピングするとなるとどうだろうか。
想像してみてほしい。広すぎるし、人が多すぎるし、電車での移動だけでへとへとになってしまう。何もかも多すぎて迷うだけで、疲れだけが残りそうだ。まあ、それが東京の魅力でもあるのだけれど・・・。

広島なら平和公園を見学した後は元安橋を渡って本通をゆっくり散歩がてら歩けば充分ショッピングが楽しめる。もちろん、外国人のお目当て、電化製品もスタート地点(デオデオ)終点(ヤマダ電機)とある。
ショッピングも観光の重要な資源だ。

今回、中国人のショッピング案内をしてうれしかったのは、どの店も丁寧で親切な接客をしてくれたことだ。
留学生の曹君は普段はとても節約して生活している。店員さんの説明を聞きながら買い物することは多分ないのだろう。買うかどうかもわからないのに店員さんに手間を取らせるのは申し訳なく思うらしい。
しかし、店員さんは商品情報をよく知っている。
上手にコミュニケーションをとれば、いい買い物ができるのだ。
店員の接客も観光資源かもしれない。

曹君は女性の買い物に付き合わされてへとへとになっていたが、
「これが東京だったら大変よ。」
と、私が言うと
「いや〜、広島がいいです!広島はいいところです!」
と、笑った。

中国人は日本に来るならまず東京に行きたいというそうです。
まあ、当然でしょうね。
でも、実際に案内をした人達の声を聞くと、広島がいいというのです。
(広島でしかリサーチしていませんが)
京都にはかなわないかな〜と思いますが、東京や大阪には対抗できるのではないかと私は思うのです。
そのためには、街の中にもっともっと外国語の案内を増やし、商店街も外国語に対応できる工夫を重ねてほしい。

そして何より、留学生をこの広島に多く受け入れること!
その留学生が、この広島に観光客を呼び寄せてくるんですね。


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