中国人と宮島観光



外国人といっしょに観光案内で歩くと、意外なことに気付くことが多い。普段私たちは当たり前と思っていることが、おかしなことだったり、魅力だったり、と。

私は宮島にはしょっちゅう行くので、鹿がいることは当たり前でなんでもないことなのだが、中国人にはビックリ!なことだったらしい。
宮島桟橋から厳島神社までのほんの数百メートルが、ちっとも進まない。
一頭一頭背中をなで、写真を撮り、宮島に来るより、動物園に行ったほうが良かったのかな?と、思ってしまうほどだ。
しかし、彼女たちが感動したのは、鹿が檻の中ではなく、人間と全く一緒の場にいるということなのだ。一緒に生活しているということなのだ。
言われてみれば確かにその通りで、宮島の鹿と人間の生活圏に境界はない。
でも、それゆえの人間の生活の場での苦労もある。
まず、どの家も、鹿が勝手に入ってこないよう戸口に工夫がしてある。
面白いのは、選挙のときだ。
選挙ポスターが人の身長以上に高い位置に設置される。
これは鹿にポスターを食べられないようにするための工夫。
このことに気付いている観光客は少ない。
というのも、ポスターが頭の上にあるので気付きにくいのだ。

厳島神社をやっと見学し終わった後、ロープウェイで山の上に上がる。
ここでも、猿の群れに感動!

宮島から帰ってきた後、中国の方たちの感想は
「鹿と猿がすごい!感動!」
   ・・・・・
まあ、宮島は神様の島ですからね。


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