ふるさと三原

実家は三原のはずれ。三原に帰っても、街中に出ることはほとんどなかった。昨日は宮本常一写真展を見に三原へ行ったが、ついでに何十年ぶりかで三原駅周辺を歩いた。
私が通った小中学校は三原駅のちょうど北側にある。
昔は国鉄の線路が三原の町を分断しているように感じたものだが、
今はJRも高架になり、昔のような不便さはない。
駅の構内からすぐに城跡にでることができる。

駅の西側から北へ出たところ。

城跡の北側から南を見ると、城跡の向こうに駅が見える。今は工事をしているが、立ち並んでいた民家を取り壊して道路の拡張工事をおこなっているのだろう。
昔は民家があって、この位置からお城の石垣を見ることはできなかった。
遠い親戚の家がここにあって、家の窓からでないと、この光景はみえなかったのだ。そういえば、その親戚の家のとなりは美味しいパン屋さんだったなぁ。

まだ取り壊されずに残っていた民家。
でも、人が住んでいる気配はもうない。
この向かいにあるのがわが母校。

何の変哲もないただの塀。わが母校を取り囲む塀だが、この塀の上を歩いていて落っこちた同級生がいた。そのことを思い出して思わずシャッターを押してしまった。

うわ〜、懐かしい正門。
卒業以来?

門を入ってすぐに見えるのがこの噴水。
ソテツが大きくなってるのにびっくり。

門を入ってすぐ右手の場所。昔はここに西日本一とも言われた(そんなにすごかったかな〜?)石の標本?庭園?があった。石専門の校長先生がいたらしいけど、興味のない私にはさっぱり?
でも、なくなっていた、石の標本庭園。残念。
で、もっと残念なのが、針金しか残っていない哀れなオブジェ。
どうしちゃったんだろ〜?昔のあの白くて美しいオブジェがどうしてこんなみっともない姿になってしまったのかしら?

オレンジっぽい小さな建物は売店。となりの建物が中学校。
何でこんなどうでもよい場所を写したかというと、
自分でも不思議なんだけど、この光景がよく夢に出てくるから。
なんだか、このあたりから不思議な感覚に襲われ始める。
私は毎日夢を見るけど、その夢の中の風景、光景は、このわが母校の風景を私の脳の中で再構成しているようだ。
夢の中へ歩んでいく感じがする・・・そう、「20世紀少年」のコミックに出てきた、あの感じ。

きゃ〜!見っけ〜!
私より1学年上の人達の卒業制作。結構話題になった彫刻だ。
卒業生よりも、指導していた美術教師のほうが一生懸命になっていたなぁ。

小学校の体育館横。
実は、私たちの卒業記念はここに植樹したんだけど
・・・なかった・・・
かわりに、なんだ、このコンテナは。これも、卒業記念なんだろうな。

小学校の体育館裏から山に入る。
秘密基地を造ったり、池の掃除をして怒られたり、懐かしい場所だ。
そこを抜けると、でた!景雲台(けいうんだい)
この細くて高い場所を、マラソンしてたなんて、当時はなんとも思わなかったけど、今見るとかなり怖い。
中学校の運動場から景雲台を見上げる。
昔と変わらない風景だ。

一通りぐるっと校内を見て、正門を出て東に向かう。
塀の東の端だけれど、昔はここに正門があった。
上り坂の、風情ある門だったような・・・あまり記憶が定かでない。
近寄ってみると、なにやら石碑が
へ〜っ、お城の門でもあったんだ。知らなかった。

中学卒業以来、高校生のとき一度訪れたきり、初めてではないかな。
いやぁ〜、懐かしかったです。
タイムトンネルに迷い込んでしまったような感覚でした。

ところで昨日は祝日だったけど、自由に入れる学校って、
いまどき珍しくないかい?


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